関西馬贔屓による中央競馬記録 ~関西馬対関東馬~

予想は一切ありません 中学生の頃から関西馬を応援してきた競馬ファンの視点で、中央競馬の記録を残していきます。

バラードインミラノと父Danon Balladeとイタリアと

■MYトリビア

○12月の中央競馬レース結果をまとめていた際に目に留まったことを。○

12/26日
中山5レース 
メイクデビュー中山(芝外1600M)

1番人気に支持されながら、
惜しくも2着に敗れたのは、
バラードインミラノ(牡3歳 美浦畠山吉宏厩舎)。

この馬外国産馬・・・
は、別になんてことはない。

目を惹いたのはその生産国・・・『イタリア』

・・・・・?

手元で遡れる範囲は2016年まで。

この5年間、
中央競馬に出走した外国産のサラブレッドで、
『イタリア産馬』は、見当たらなかった。。。

もし、
見落としていただけ、
なら誠に恥ずかしい限りではあるけれど、
いなかった・・・という前提で、続けたい。。。

イタリアといえば、
競馬が危機に瀕している・・・
というニュースを見聞きした覚えが。

天才馬産家、
『ドルメロの魔術師』フェデリコ・テシオの国。

そのテシオが生産した、
Nearco(ネアルコ)、Ribot(リボー)を輩出した国。

ネアルコは、
無敗の名馬にして、
現在のサラブレッドの半分程度が直系の子孫、
と言われる程の大種牡馬

日本競馬の二大父系は、
ミスタープロスペクター系こそ、そうではないものの、
サンデーサイレンスは直系で5代父がネアルコ

世界の一大父系であるノーザンダンサー系の祖、
そのノーザンダンサーの直祖父がネアルコ

言ってみれば、
それらは全て『ネアルコ系』。

と思えば、
世界の約半分のサラブレッドが直系子孫、
というのも、イメージとして感じ取ることも出来る。

リボーは父系としては傍流に枯れた感があるけれど、
競争馬として凱旋門賞連覇、
こちらも無敗の歴史的名馬。

そんな栄華を誇った国の競馬も、今は隔世の感・・・

奇しくもバラードインミラノに騎乗していたミルコ、
クリスチャンのデムーロ兄弟の祖国、
という方が我々には通りがいいし、しっくりくる。

そんな国で生産されて、日本にやってきた・・・
で、
父はといえば、『Danon Ballade』・・・?

ダノンバラード。。。

ディープインパクトに、
最初にステークスウイナーの父、
の名誉を送った、孝行息仔(?)。

恥ずかしながら全く知らなかった。
彼がイタリアで2017年の1シーズンだけ種牡馬として供用されていたことを。

『バラードインミラノ』が生まれた2018年に、
父『Danon Ballade』は、イギリスへと渡って、
その年、
国内で日本供用時代の初年度産駒がデビューし再評価を受けて、
翌2019年には、日本に呼び戻され再び『ダノンバラード』に。

繋養されるのは、
『バラードインミラノ』のオーナー(ブリーダー)、
ビッグレッドファーム。。。

『バラードインミラノ』の背景は、
実情は全く知る由もなく、
なんてことないことかもしれないが、
私には興味深く映る。

その『バラードインミラノ』のレース振りは、
派手さは無かったものの、
相手なりに堅実に走りそうで、勝ち上がるのも時間の問題、
関西馬贔屓には思えた。

ダノンバラードも、
呼び戻された、といっても、
大手の生産者グループの良質繁殖牝馬の相手、
としての種牡馬ではなく、
傍流の種牡馬としての域は出ないに違いない。

当たり前だけど、
チャンピオンを争う種牡馬や、競争馬は、
ピラミッドの頂上のほんの一部だけ。

何千、何万頭といる中の数頭だけ。

その他ほとんどがこの父仔のような傍流の馬達、
というのが、
人間にも通じる『競争社会の構図』。

そんな存在でも、
世界を駆け巡るように、
サラブレッドの血は繋がっていく。

競馬はやっぱりどこまでも飽きない。。。